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■なぜ桃太郎は桃から生まれなければならなかったのかについて

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桃太郎さん、桃太郎さん♪お腰につけた、きびだんご♪

ひとつ私にくださいな♪……ってちょっとまちなさい!

怪しい男に付いて行っちゃダメってお母さん教えたでしょ!!

しかも桃から生まれた桃太郎さんですって?

マア、なんて怪しい男なの!?どこの馬の骨なのかしら。

というわけで、今回は桃太郎さんの出自について調べます。



まず大前提として桃太郎のあらすじを軽く紹介します。

まあ、一口に『桃太郎』といっても実は色々なストーリーが存在します。

なので、おそらく子供心に覚えているだろう「まんが日本昔ばなし」から紹介します。

(参考:まんが日本昔ばなし~データベース~さん)

 

おばあさんが川から拾った桃を切ろうとしたら、桃が自然に割れて中から男の子が飛び出してきた。桃太郎と名付けられた男の子は見る間にすくすく育ったが、一言も口をきかなかった。

 

しかしある日突然「鬼退治に行く」と言い、きびだんごを持って鬼退治に出かけた。

 

道中に犬と猿と雉を家来にした桃太郎は鬼の住む鬼ヶ島に上陸し、酒盛りしていた鬼どもを奇襲攻撃し、桃太郎の怪力と石頭、家来のかみつき、ひっかき、つつき攻撃により見事に鬼を退治し、村からうばった宝をとりもどした。


 

という、なんとも勧善懲悪でスカッとする物語です。

随所にツッコミ所が満載ですが、今回のポイントは一つだけ。

なぜ桃太郎は桃から生まれたのかということです。

 

だって、赤子を拾ってきても、あるいは別の何かから生まれてきてもいいでしょ?

何太郎だって鬼を追っ払えば万々歳なわけです。

となれば当然“桃”だったのには何らかの意味付けがあるのです。

 

と思って調べてみるとまあ出るわ出るわ。

やはり皆さん一度は気になるワードのようですね。

この話題に関する書籍もそれなりに出ているようです。

とっても結構バラバラだったり。

 

そんなわけで、ここでもいくつか説を紹介しますが、

この説の前提として桃太郎が生まれるパターンを紹介しておきます。

実は桃太郎にはざっくりと2種類の生まれ方があります。

 

回春型…桃を食べて若返ったお爺さんとお婆さんの子供として生まれる

成果型…桃から生まれる

 

成果型の方は説明するまでもなく、一般的な桃太郎の話ですね。

一方、回春型の方は何とも摩訶不思議で、お婆さんが若返ることで

子供が産める状態になり、桃太郎が生まれてくるというお話です。

お爺さんが頑張っちゃったんですね(ニッコリ)

 

他にもお話のパターンはありますが、一応この2つが2大派閥です。

 

で、この2つのパターンでは桃の役割も違ってきます。

回春型→ジジババを若返らせる不思議な食べ物

成果型→桃太郎の生みの親

つまり、誰に効果を及ぼすかという客体が違うわけです。

 

ただこの2つ、卵が先か鶏が先かじゃないですが、

どちらのパターンの成立が先か、後か、はたまた同時かという議論があります。

 

それを前提に踏まえてもらって、

なぜ桃から生まれる必要があったのか考えます。

説は大きくわけて3つです。

 

 1)桃は悪鬼羅刹を追い払う神秘の食べ物だったから説

 2)桃は不老長寿の効能がある神秘の食べ物だったのさ説

    ⇒成果型は後からできたんじゃないの説

 3)桃はお尻の象徴で拾った桃は実は女性だったんだよ説

 

1個ずつみていきます。

 

1)桃は悪鬼羅刹を追い払う神秘の食べ物だったから説

 

実はこの説が一番有力で、成果型の根拠足り得る説です。

 

桃になぜそのようなミラクルな力が宿ると信じられていたかというと、

古くは『古事記』『日本書紀』の日本神話の記述にまで遡ります。

 

『古事記』は712年に成立したとされる歴史書ですね。

『日本書紀』は720年に成立したとされる歴史書ですよ。

このどちらにも日本神話が記述されています。

 

ちなみに『古事記』と『日本書紀』って同じようなもんかというと全然違います。

『古事記』は神話などを基に天皇の由緒や正統性を説明する国内向けの歴史書です。

一方、『日本書紀』は教科書的に日本の歴史をまとめてみた海外向けの歴史書です。

もっといえば、『古事記』は天皇家の歴史、『日本書紀』は国家の歴史とも言われています。

 

まあ、詳細はググりなされ。

 

で、驚くべきことなかれ。

なんと、お桃様がその日本神話で描かれているじゃありませんか。

し、しかも、邪を払う有り難い実として。

 

それは大体こんなお話。


昔々よりもっと昔。

イザナギノミコト、イザナミノミコトという美男美女がおりました。

二人は神々に国づくりという重大な任務を仰せつかっていました。

そこで、二人は考えました。どのように国をつくるのがいいのだろう。

出した結論は、お互いの出来過ぎた部分と足りない部分を組み合わせて国をつくのだと。

要するに、夜な夜なハッスルしました。

そしてできたのが、四国、九州、本州などの大八島国(おおやしまのくに)です。

このようにして国生みを達成したのでした。

 

さてさて、国を生んだ二人は次に神々も誕生させました。

ところが、最後に火の神を生んだイザナミはアソコがあちちな状態になり、

これが原因で死んでしまいました。

大層悲しんだイザナギは黄泉の国までイザナミに会いにいきました。

しかし、イザナミは黄泉の国の食べ物を食べてしっていて既に時はお寿司。

何ともおぞましい姿になっていたのです。

 

見られたくない姿を見られたイザナミは手下の雷神たちをイザナギにけしかけました。

追い詰められたイザナギは黄泉比良坂のふもとまで下り、

そこにあった桃の木から実を3つ取り、雷神に投げつけました。

するとどうでしょう、雷神たちは逃げていきましたとさ。

これに感動したイザナギは桃の実に向かって、

「私を助けたように、この葦原中つ国(=日本)の人々が困っていたら助けてあげてくれ」

といい、桃の実を「オオカムヅミ」と命名しました。

 

ちなみに怒ったイザナミは、「あなたの国の人間を1日1000人殺める」といい放ち、

一方、イザナギは、「それならば私は1日に1500人分の産屋を建てる」といいました。

こうして人間は1日に1000人死ぬ、1日に1500人生まれてくるんだそうな。

でめたし、でめたし。

 

と、こんな心温まるお話です。

紹介したお話は『古事記』の話がベースです。

 

ここで登場した桃は雷神を追い払う魔除けなわけです。

しかも、オオカムヅミノミコトという大層なお名前も貰って、

世の天下太平も任された頼りになる奴だったんですね。

 

つまり、神話という形で桃の神聖な効能が人々に伝播していたと考えれば、

桃から生まれた桃太郎も当然魔を打ち負かす聖人となるということですね。

これがバナナ太郎やリンゴ太郎ではいけなかった理由です。

 

じゃあ、なんで桃にドギマギな能力が宿ってるんじゃボケって思いません?

 

これは古代中国で桃が「不老長寿の実」として重宝されていたことに由来します。

中国の伝説で西王母といういつまでも若々しく永遠の命をもった仙女がいて、

その仙女が食していたのが仙桃(せんとう)と呼ばれる桃だったそうです。

で、その桃があった園を蟠桃園(ばんとうえん)、別名「桃源郷」といいます。

 

要するに、不老長寿の実から転じて魔除けの実になったんですね。

桃は栄養価も高いです。

体を健康にする、つまり体から邪を払ったのだから、魔除けだと昔の人は考えたのかもね。

 

また、桃は陰陽五行説で鬼門の方角に置くと厄除けになるともされています。

ここからも桃太郎の発想はきてるんでしょうね。

ちなみに桃を象徴的に配置している神社があります。

その名も晴明神社(下の画像)。安倍晴明はいうまでもなく有名でしょう。

 

momo.jpg 


 

2)桃は不老長寿の効能がある神秘の食べ物だったのさ説

   ⇒成果型は後からできたんじゃないの説

 

で、次。

これはもう説明不要ですよね。

 

不老長寿の効果があって、魔除けにも派生したのだからこの説も当然です。

しかし、この説の厄介なのは、回春型が先にできた説も唱えている点。

そこは微妙です。

 

つまり、不老長寿の効果があるので、まず回春型ができた。

でも、ジジババがくんずほぐれつするお話は子供の教育上よろしくない。

それで後付けで成果型ができた、とこういう説です。

ちなみにこの説はかつての人気番組「トリビアの泉」で紹介されたようです。
(参考:ゆうじの気まぐれなブログさん)

 

ただ色々調べて思ったのは、成果型が後じゃないの説は多分違うと思います。

 

それは桃に不老長寿の効果しかなく、魔除けの効果がないとしたら、

鬼を倒せるのはおかしいという単純明快な理由です。

また、回りくどいからというのも理由のひとつ。

桃が効果を及ぼす客体は桃太郎であってしかるべきでしょう。

 

まあ、真実は闇の中でしょうか。

 

3)桃はお尻の象徴で拾った桃は実は女性だったんだよ説

 

これはむふふな説です。

まあ、人間からしか人間は生まれないということでしょうか。

 

ちなみに、この説のストーリーの場合、

お婆さんはその女性にお爺さんの子供を孕ませます…。

黒桃太郎はもっと教育上よろしくないよ…。

 

 

長くなりましたが、最後に簡潔に結論付けると、

桃太郎が桃から生まれなければならなかったのは、
桃には魔除けの効果があり、邪を滅する英雄として象徴的に描いたから

となります。

 

参考:

神話博しまねさん
日本の神話 古事記さん
wikipediaさん
きび談義さん
星のささやき~月夜のダイアリー~さん

 

非常に奥が深い話題だったので、難しくなってしまいました。

それにしても最近の絵本って面白いの多いですね。

なんか昔話でもアニメ絵っぽく描かれているのもあるようですし。

興味津々な今日この頃。

 

(。・Д・。) それではみなさん、また会う日まで~


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